第二話 バースデー・サプライズ
2-1
「ねえ、
「もし
ふたりとも地元高校のクラスメイト同士なので、同じブレザー制服を着ている。その会話の内容は、高二女子としてはごく
しかし、
というのも、れえなは『
セーターを
その『
あざやかなブルーに
二脚兵装。それは、二足歩行型の
ソ連やアメリカといった大国が
そして、れえなと鈴理は正義の『掃除屋』であり、いままさにテロリストの『掃除』をしているところだった。
『遊びに行くのはいいけど、なんで?』
鈴理がれえなに聞いた。インカムごしの音声通話だ。
「えっ、だって、そのぅ……鈴理と
テロリストの『二脚』と戦いながら、れえながもごもごと答えた。
それは
れえなは鈴理とそんな会話をしつつ、その
*****
「れえなの家、
「う、うん。そーだね」
れえなと
二〇二六年、九月二五日、月曜日――鈴理の
午後の
そんな道をしばらく歩き、ふたりはれえなの家についた。
ごく普通のマンションの三階にある一室。そこがれえなの部屋だった。
「じゃあ、どうぞ……」
れえなが言って、ドアを開ける。鈴理はドアをくぐって中に入り、
「おじゃましま――いや、部屋きったな!」
中の
「まって、
れえなが
「ほんとはね、いつもより一時間早く起きて片付けようと思ったの」
その言葉に、鈴理が
「はいはい。
「ううん、ちゃんと起きたよ」
「は?」
「ちゃんと起きたんだけど、
「……だろうね。これは一時間で終わる汚さじゃないわ」
あきれかえった
「前に来たときはこんなじゃなかった気がするけど」
「そのときは
れえなの返事にしばらく考え込んでいた鈴理が、ふいに「わかった!」と言ってぱちんと指を鳴らした。そして、
「ここにあるもの
「えっ」
目を点にするれえなを
「こういうのはさ、モノが多すぎるから散らかっちゃうんだって」
「でもまって」
「いっそのこと全部捨てちゃおう。ちょっと待ってて、ゴミ袋買ってくるから!」
「まって、鈴理――ちょっとぉ~~!」
そして、れえなが止める間もなく、鈴理はダッシュで階段を
港川鈴理は、ネコのように
「もー、なんでいつもこうなの~~っ!」
このまま
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