己の身と共に悪しき妖狐を封じた退魔師。お話はそれで終わりではなく、そこから始まります。封印の中、憂さ晴らしとばかりに男を虐げていく妖狐でしたが、男の抱える事情を少しずつ知るにつれ、いたぶる方向性にも変化が見られるようになります。同時に、諦観に満ちていた男の心にも、疑問という名のほんの小さな火が灯ります。どうしてこんな事をさせるのか……。いまだ誰も知らないその答えが分かるのは、もう少し後。敵対者でしかないふたりの関係がどう変化していくのかを見守りましょう。