第14話 恋愛サポート

クラスメイト達との関係性がむちゃくちゃに悪化している。

俺は坂本に助けられたが...あまりクラスメイトとの関係は良くない。

これも全ては奴の...河本関奈のせいだが。

そう考えながら俺はクラスでテストを受けてから体育の授業をしたりして...今に至っている。

俺は坂本に声をかけた。


「坂本」

「あんだよ」

「ほら」

「は?...は?!」


坂本に俺は弁当を渡す。

その事に坂本は困惑しながら俺を見ていた。

そんな坂本に「お前いつも昼はなんも食ってないよな?」と言ってから坂本に向いた。

坂本は「...そんな真似されてもお前に返せるお金無いぞ。アタシは」と話す。

俺はその言葉に「要らん」と言う。


「アタシに優しくしても見返りは無いんだが」

「無いかもしれないな。確かに。だが俺はお前に助けられた。その事で相殺したらどうだ」

「...本当にお前という奴は訳が分からない」


ゆっくり坂本は弁当箱を受け取る。

それから坂本に「この場所じゃ満足に飯が食えねぇから。一先ずは屋上行かないか」と誘う。

伊藤さんもやって来た。


「...どうしてアタシに対して優しいんだ。お前らという奴は」

「そりゃ勿論。お前が優しいからだ」

「お友達だから」


そう言うと坂本は「...アタシは不良だ。だから」と言う。

俺は「気にするな」と坂本を立ち上がらせる。

それから俺は坂本と一緒に教室を出た。

そして俺達は屋上に向かう。



「アタシは不良になりたい訳でなったんじゃねーんだよな」


坂本は弁当を見ながらそう呟く。

俺達は坂本と一緒に屋上にあるベンチに腰掛けていた。

坂本は俺達を見てから空を見上げる。

それから「アタシは強くなければいけなかった」と話した。


「それはつまり杏奈ちゃんを守る為にか」

「そうだ。杏奈は弱いからな」

「...お前は充分姉の役割を果たしているな」

「だね」


そう言う俺達の言葉に「いや。アタシは務めれてない。アタシは情けなくなった」と言う。

そんな坂本に「私はそうは思わない」と伊藤さんは言う。

それから坂本の手を握る伊藤さん。


「...私は貴方は凄い。そう思う」

「...それはどうしてだ?」

「私、貴方の様に強くはなれない」

「...伊藤...」


それから伊藤さんは坂本に「私、貴方と友人になって良かった」と話した。

坂本は「!」となる。

そして唇を噛んだ。


「...アタシは友人は要らない」

「坂本...」

「そう、思っていた」

「?!」


坂本の言葉に俺達は坂本を見る。

ゆっくり顔を上げてから坂本は「アタシは友人を作っても良いと思うか?」と俺達に聞いてくる。

俺達は迷う事なく返事をした。


「ああ」


その様に、だ。

すると坂本は「...嫌いだよお前らの事」と言いながら泣いた。

コイツいつも真逆の事言うよな。

そう考えながら苦笑した。


「ところで」


坂本はそう言う。

それから俺達を見る。

見比べる様に。

そして坂本は「お前ら本当に付き合わねーの?」と言う。

俺は「恐れ多いしな。...伊藤さんという可愛い子と付き合うなんてな」と話す。

その言葉に坂本は「はー。ベストカップルだと思うが。アタシの思い違いか」と後頭部に手を添える。


「ベストカップル...」


伊藤さんが恥じらう。

俺はその姿にキュンとした。

すると坂本はそれを見逃さない?感じで俺を見た。

ニヤッとする。

なんだ。


「伊藤。すまないがトイレに行かないか」

「え?私は...」

「まあまあ。行こうぜ」

「え、え?」


それから伊藤さんは坂本と去った。

俺はその姿に「?」を浮かべてから見送った。


☆伊藤春風サイド☆


坂本さんどうしたんだろう。

考えながら私は坂本さんを見る。

すると坂本さんはお手洗いの方向じゃない場所に向かう。

それから空き教室に入った。

え?


「なあ。伊藤」

「う、うん。何」

「お前さ。...鮫島が好きなのか?」


坂本さんは鍵をかけながら聞いてくる。

その言葉に私は「!」となり真っ赤になった。

それからアワアワする。

すると坂本さんは「アタシがこんな場所にお前を連れて来た理由分かるか?」と聞いた。

そんな坂本さんに首を振る私。


「お前の恋愛をサポートしてやろうって思ってな」

「え...」

「伊藤。アタシはお前の友人としてお前を助けるつもりだ」

「...わ、私は良い。ありがと」

「お前な。人生は一度きりだ。やりたい事はやれ。やらないまま後悔すんな」


私はまさかの言葉に見開く。

それから赤面した。

私は静かに坂本さんを見る。

坂本さんは笑みを浮かべながら「そうだな。先ずはメイクをしてみないか?アタシ、お前を良いデコ出来そうな店知ってんだよな」と話す。

その言葉に「メイク...」と赤面する。


「お前アタシより遥かに可愛いからさ。なんでも似合いそうだぜ」

「振り向いてもらえる...かな」

「つーか相手もメロメロみたいには見えるがな」

「...えへ、えへへ」


私は恥じらう。

それから私はゆっくり顔を上げた。

そして坂本さんを見る。

坂本さんは笑みを浮かべながら「んじゃ決まりだな」と言いながら「放課後に一対一でアタシとデートしようぜ」とニコッと私を見てきた。


「後は服だよな?可愛らしくて...優しげなコーデが良いな」

「あ、あの」

「あんだよ?」

「そ、それは私が買う」

「ああ。気にすんな。弁当を作ってもらったんだからよ」

「で、でも」

「まあとは言っても格安なものしか買えねーけどな」


坂本さんは...心底嬉しそうに対応する。

私はそんな坂本さんに「あの」と聞いた。

坂本さんは「なんだ?」と話す。


「なんでそこまで?」

「なんでそこまでって...」

「友人、だから?」

「...チッ。そうだよ。わりーか」


それから坂本さんは舌打ちしてから恥じらう。

私はその顔に「...ありがと」と坂本さんをギュッと強く抱きしめた。

坂本さんは「うわ!抱きしめるんじゃねーよ!」と怒る。

私はそんな暴れる坂本さんをギュッと抱きしめ続けた。

心底心が暖かくなっていた。

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