嘘つきは泥棒の始まりから嘘も方便へ

生みの親より育ての親。
そんな言葉がありますが、よく聞くのは、“本当の親に会いたい”
例えば病院での取り違え、誘拐、養子縁組などで、生みの親と引き離された子どもがそう言っている場面で。

果たしてそれは本音なのか。
長いこと育ててくれた親が本当の親でなくても、愛情を注がれて育てられたのであれば、その恩に報いたいと思うのが普通なのでは?

だから私はこの話の主人公に共感した。
主人公は昔から嘘つきだった。色んな嘘をついてその場を凌いできた。

彼は最後に大きな嘘をつく。
嘘も方便という諺もある。

愛に血のつながりなんか関係ない。
心が温まる素敵な物語です。

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