これも一つの不条理。
お化け屋敷が、現実になる。
そういえば前にこんなことを聞いたことがあります。
相手の本性を知りたいなら酒飲ませるといいよ。
酔っ払った姿がそいつの本性だから。
確かに、普段誠実で、真面目な印象を受けるお方でも……
お酒が入ると人間はタガが外れて、
どこか横柄になったり、饒舌になったり、
人によっては無口になったりするから不思議です。
思うに酔うと、理論武装している部分とか、自分を偽ったりしている部分の、
余裕がなくなってしまうのでしょうな。
そんな、余裕のない剥き出しの状態を『本性』と言うのであればその通りなのかもしれません。
さて……
自分を『作る』余裕をなくす環境がもう一つございます。
それは、『お化け屋敷に一緒に行く』ことにございます……。
例えば、意中の異性がおり、その方とゴールインしたいが、相手のことが掴みきれず不安である。
このような悩みを持つ方は多いと思いますが、
だったらお薦めしたいことが。それは、「お化け屋敷」に一緒に行くことです。
恐怖の中に身を置けば人間は、作っている部分の余裕がなくなって、
ありのままの姿を曝け出すやもしれません。
例えば、虚勢を張る、よく吠える、無駄に口調が暴力的になる、
お相手がこのような行動を取ったら注意が必要かもしれませんな。
逆に、
相手を気遣う、守ろうとする、
これができる方なら、パートナーとしては申し分ないのではないでしょうか。
マクラが長くなり申したが、
この物語の男性、すなわち主人公のボーイフレンドは、残念ながら前者に御座いました。
まあこれが、彼の本性と本音なのでしょうな。
嫌気がさす主人公。しかし……
お化け屋敷を出ないと、別れることもできないと言うのがこの設定の恐ろしい部分にございまして。
これは完全に余談ですが、
私の相方の話にございます。こやつも女性と初デートの時に行ったそうなのでございますよ。お化け屋敷に。
それがなんの因果なのか、そのお化け屋敷も『病院』と言う設定でして。
血まみれのナースが後ろから追いかけてきた時、私の相方はあろうことか……
相手の女性をナースに投げ飛ばして、自分だけ逃げたそうなのでございます。
これが原因で別れたのだとか。
この話を聞いて、大爆笑した後に、ああこれが、this is人間 なのだなあ……と思ったものにございます。
恐ろしい体験がしたいのであれば、
遠くの廃墟になんぞ行く必要はございません。鬼門を開くこともございません。
お化け屋敷に迷ってみればよろしい。
何より怖いのは何か、教えてもらえるかもしれませんよ?
……あ、それと、これもグロ注意です。
SAWシリーズが好きな方はハマると思います。
ご一読を。