最初は境界配送員の日常から始まるのに、気づけば時間の迷宮みたいな世界に引きずり込まれていた。セラの危うさと優しさ、リナたち三人組の掛け合いの楽しさも最高。謎だらけの子羊パーンがしゃべった瞬間、ここから物語が始まるのかとわくわく。
近未来SFと異能要素の組み合わせが魅力的でした。アノミア境界やエイドスの設定が丁寧に作り込まれており、世界観へ自然に入り込めます。配送員という職業を主人公に据えたことで日常と非日常の距離感も上手く表現できています。終盤のラレース停止から境界に飲み込まれる展開は続きが気になる締め方でした。一方で序盤は設定説明が多めなので、セラ自身の目的や感情をもう少し早く印象づけると物語への没入感がさらに高まりそうです。