時事ネタとしても何かと話題の熊による被害。
なかなかタイムリーな内容なので、思わず前のめりになって読ませていただきました。
それにしてもこのお貴族様、本当に絵に描いたような無能……どこぞの北海道の町議みたいですね。
そんなとてもじゃないけど統治者として不適格な人格の持ち主のお貴族様。
初手から傲慢な態度でキレ散らかして、無能っぷりをこれでもかと見せつけてくれます。
いい感じにヘイトを稼いでくれるお馬鹿さんに、惨めな末路への期待が高まります。
その後も愚策に愚策を重ねる無能ムーブを続けたお貴族様ですが、物語中盤でついに転機が訪れます。
対処にあがくお貴族様ですが、丁寧に立て続けた自分の愚策による沼にズブズブと嵌まり込み、どんどん首が締まる始末。
そして、約束された破滅へと向かいます。
しかしどうやらこの破滅、お貴族様がただ無能なだけではここまでのことにならなかったようで……。
昨今の熊による獣害を皮肉たっぷりのユーモアで描いた本作、是非ともお読みください。