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ボタンの掛け違い(自立編):いつかどこかで

ボタンの掛け違い(自立編):いつかどこかで

Mulberry Field

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★55
19人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 53歳おっさんテケナー
    43件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    派手さはない、だからこそ残る人生がある

    静かな語り口の中に、時代の空気と個人史が丁寧に織り込まれていて、読み進めるほどに厚みが増していく作品だと感じました。
    派手な事件や誇張された感情表現に頼らず、仕事、家族、人との距離感といった要素を淡々と積み重ねていくことで、主人公の輪郭が自然に立ち上がってきます。
    特に印象的なのは、固有名詞や風景描写の使い方が過剰にならず、「その時代を生きていた感覚」を読者に委ねてくる点です。説明されるのではなく、思い出を隣で聞いているような読後感がありました。
    人生の節目や選択が描かれているにもかかわらず、どこか抑制が効いていて、感情を押しつけてこない。その距離感が心地よく、先の展開も自然に追いたくなります。
    これから主人公がどんな違和感や決断に向き合っていくのか、続きを楽しみにしています。

    • 2026年2月7日 02:18