第9話 警察沙汰

2025年 3月 都内某所

自宅で、旦那と口論になり、あたしはカミソリでリスカをしようとしたところ

旦那に思い切り殴られた。

あたしも旦那を殴り返した。


このままじゃ、旦那のこと殺しかねないなと思って、交番に行こうとしたら、

旦那が「もう夜遅いから、警察に来てもらおう」と通報した。


通報から何分か経って、警察官が3人くらい家に入ってきた。

旦那とあたしは別々に話を警察官の人に聞いてもらった。


警察官の人から、刑事さんと電話してほしいと言われ携帯を渡された。

「もしもし、奥さん。旦那さんね、多分あなたと状況を理解できてないし、このまま一緒に過ごすの危ないから、一旦署で一晩過ごしてもらえるかな」

という提案だった。電話越しの刑事さんの声は優しかった。


あたしはその後、赤いランプのつかないパトカーに乗せられてそのまま警察署に行った。


"生活安全課"というところで、あたしは一晩を過ごした。

薬もない中、久しぶりに爆睡できた。


夜が明けて、刑事さんから「親御さんと連絡取れたから、今日中に迎えに来るって」と告げられた。


その後、お父さんとお母さんが地元から迎えにきてくれた。

3人で、歩いて旦那の住む家まで帰った。


途中のスーパーで段ボールを5枚くらいもらって、家について鍵を開けると、旦那がリモートワークをしていた。


荷物を段ボールに詰めて、あたしとお母さんとお父さんで地元に帰った。


旦那と住んでた家を出る直前にあたしが、旦那に

「ごめんね」と一言言うと

「何に対してのごめんねか分からない」と言われた

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