彼の見せるツンツン具合と繊細な感性のギャップがずるい

外見で寄ってきたミーハーを蹴散らす彼の意外な側面と不器用さ具合に、そっと背中を押してあげたくなるお話です。
主人公が真っ直ぐな性格で、彼を俗称やうわべの姿で判断せずにきちんと向き合って接している様子も素敵です。
彼視点のお話も補完具合が素晴らしく、読んでいてつい微笑みがこぼれてしまいました。
互いを思いやるだけでなく、二人の芸術センスが交わっていく描写も美しく感じました。
読み終えてビューワを閉じる際、タイトルの意味合いがようやく繋がると共に、温かい気持ちになりました。
特に、創作物を他人に見られた時の感覚が分かる方にはぜひ読んで欲しい作品です。

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