執筆に立ち向かう作者の装備一覧

くすだま琴@コミカライズ「魔導細工師ノー

タイトルをつけよう作戦


 某所でタイトルについて話をしたので、ちょっと詳しく書いてみます。

 あくまでも私のタイトルのつけかたの話になります。

「それやっても読者が増えなかったじゃないか! ウワーン!」となっても、くすだまは「次はもっといけるよ! がんばった経験はムダにはならないさ! がんばれ!」と無責任なことしか言わないのでご了承を。



 ◇



 まずとにかくタイトル、何はともあれタイトルが大事! と、私は思っておりまして。

 あらすじ、冒頭はその次です。

 まずタイトルで気を引いてクリックしてもらわないと、あらすじを読んでもらえないのです。


 とりあえずカクヨムで公開することを前提で書きます。

 知り合いなどはXからでも読みに来てくれると思いますが、新規読者さまに読んでもらおうと思ったら、カクヨムのどこかに作品が表示されるしかないわけです。


 で、がっつり説明は省くけど、【注目の作品】に載る以外のルートはないと思うのです。他はあまりに限定的だったり運まかせな気がするので。


(注目の作品に出ることがまず大事になるけど、更新して知り合いが読んでくれて⭐︎ひとつでも入れてくれたら載る可能性がある感じですよね? 初回のそこはなんとかクリアできる前提で……)


 前にグーグルアナリティクスで見たところ、私の読者さまはほぼスマホ(iPhone)で読んでいました。

 なので、スマホブラウザのレイアウト(カクヨムアプリも同じレイアウトでした)を見ます。


 *一番上がキャッチコピーで字が大きく色付き

 *次が黒字でタイトルと作者名

 *その下に灰色でカテゴリーなどの情報。


 ↑この状態でクリックしたくなるようにしなければならないわけです。


 カクヨムではこの配置が絶対なので、キャッチコピーとタイトルはセットで考えるべきだと思います。

 そうなると、バランスが大事になるので、タイトルだけがどうとかも言いづらいんですよね。


 とりあえず、どっちも黒で長いと目が滑って情報が入らないので、キャッチコピーを色付きにするか、黒にするならどちらも短めで読みやすくするのがいい気がします。


 キャッチコピーは読みやすくして、凝るならタイトルだと思います。

 さらさらっと読み進んでもらって目を掴んで、タイトルへ誘導すると。それならタイトルが凝っていても読んでもらえるかなと。

 それでもトップページに載りきらない長いタイトルはできれば避けた方がいいと思っています……(自作にあるけど、キャッチコピーを工夫したり苦労しています(汗))



 ここでやっとタイトルの話へ。

 あくまでも私の考えなのですが、タイトルの付け方3パターンです。


 1*心を掴める単語(パワーワード)を入れたタイトル

 2*ツッコミ待ちタイトル

 3*どういうこと?と気になってしまうタイトル


 このうちの2つ、やり方によっては3つとも兼ね揃えることもできると思いますが、まずはひとつ入れる感じで。



 1のパワーワードにも二種類あって、【心惹かれる単語】と【好きな属性の単語】があります。

【心惹かれる単語】は、好きなもの、エモいもの、厨二病がうずくもの。

 アトリエとか城下町とか黄金律とかパラドックスとか△△が導くとか〇〇至上主義とか、こう心をくすぐられる感じの単語ですよ!

【好きな属性の単語】は、「婚約破棄」とか「悪役令嬢」とか「ハーレム」とか、好きな話の属性(?)を表す単語で、今現在人気のものという感じですかね。流行りがあると思います。


 私的に素晴らしいタイトルだと思っているのは「黄金の経験値」です。

 みんな大好きに決まっています!

 こんなに短いのに、読む期待値爆上がりです。



 2のツッコミ待ちタイトルはそのまんま、タイトルを見た読者さまに「なんでやねん!」「どうしてそうなった!」と思わせてクリックを誘います。(あれ? なんだか詐欺商法っぽくなってきた?)


 例えとして挙げさせていただくのも恐れ多いのですが、目指す気持ちだけでも……。


「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」

「転生したらスライムだった件」

「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」

「ゴリラの神から加護された令嬢は王立騎士団で可愛がられる」

「ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います」


 すばらしいタイトルです! 読まずにはいられない!

 タイトルに対して、「なんでやねん!」と肩を叩きたくなる衝動をクリックに変えさせたい! そんなタイトルを思いつきたい!



 3のどういうこと? と気になってしまうタイトルは、2と似ていますが、もっと「……ええ? どういうことだろう」みたいなタイトルの意味を知りたくなってクリックさせる方法です。(詐欺じゃない! 詐欺じゃない!)


「探偵はもう、死んでいる。」

「豚のレバーは加熱しろ」

「サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと」

「嘆きの亡霊は引退したい」


 こちらも本当にタイトルが素晴らしいです!! 好き!!



 ほぼアニメ化タイトルから引用させていただきました。(勝手に例えとしてタイトルを出してすみません!)

 素晴らしいタイトルには素晴らしい中身がつまっていますよねぇ……。イイ。

 私もがんばりたい!!



 以上を踏まえて。

 1が一番やりやすいです。私はまずそれから入っています。

 パワーワードを入れた、簡易あらすじ的なタイトル。

 長くし過ぎないのが大事。長いと目が滑る!(どうしても長くする場合は平易な単語でリズムよくを目指しています)

 簡易あらすじをさらに短くタイトル用に削っていくと、2とか3とかの道が見えてきたりすることがあるんですよね。

 足りない情報はキャッチコピーで補えばいいのかなと。



 以上、私のタイトルのつけ方でした。

 タイトル難民に考え方のひとつとして読んでいただければ幸いです。



 まぁ一番の問題は、注目の作品に乗るための⭐︎を獲得するのが難しいことなのですが!






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