AIに長編を任せようとしたら冒険が始まる前に終わった話

青月 日日

ChatGPTで長編に改稿しようとしたら大変なことになった話

 ChatGPTを使って、100話・20万字の長編を作ってみよう!

 ……と意気込んだのが、今回の悲劇の始まりでした。


平常運転の 青月 日日 です。


 手元には、16話・43,000文字の“王道冒険物語”がある。

「これをプロットに逆変換して、再構築すれば100話ぐらい作れるのでは?」

「ChatGPT先生も“できる”って言ってたし!」

 そう思って作業を始めたものの――完全に失敗でした。


 さらにもう一つの誤算が、最近無料プランにも付いた「プロジェクト機能」をフル活用しようとしたこと。

 これがまた、思った以上に扱いづらかったのです。


 プロジェクト機能、無料だと正直キツい


 あくまで私の主観ですが、結論として 無料プランでは使いにくい です。


 ● 理由その1:アップロード制限が厳しい


 おそらく “1日3ファイル” くらいしか上げられない。

 しかも アップロードしたファイルは直接編集できない。

 プロットを少しずつ直しながら作りたい私には致命的でした。


 ● 理由その2:長文ファイルは勝手に要約される


 43,000文字の本編を読み込ませようとすると、容赦なく“要約”が挟まる。

 多分、5,000文字前後が限界?

 後半になるほど要約がどんどん勝手に創作し始めてしまい、原作の形が崩壊。


 ● 理由その3:添付ファイルがあると無料枠の消費後はプロジェクト内でGPT5-miniが使えない


 無料枠を使い切ると、プロジェクト内でチャットすらできない。

(GPT5-miniが優秀なので、ここだけでも動いてほしかった……)


 ● 一応、良さそうだったところ


 * 過去のチャットが参照できる

 ……のだけど、まだ使いこなせるところまで辿りつけず挫折。




 43,000文字の本編をベースに100話を作ろうとした件


 こちらも反省点が3つ。


 1. ベースがデカすぎた


 章ごとのあらすじ作成、設定整理、プロフィール化……

 何をしても要約が挟まり、情報が削られる。

 もう素直に小分けにするしかありませんでした。


 2. 100話を目指したのが無茶だった


 100話分のプロットを扱うと、データ量が100倍。

 各話200文字であらすじを書くだけで2万字。

 プロンプトに入れると要約されるし、そもそも入りきらない。


 3. 改稿方法そのものが破綻


 がんばって


 * 旧本編のあらすじ

 * 登場人物のプロフィール

 * 100話ぶんのプロット

 * 生成ルール

 ……などなど揃えたのですが、


 いざ書いてもらうと――


 * 参照情報が多すぎて毎回要約される

 * 話が進むほど原作からどんどんズレる

 * 旧本編を外すと完全に別物になる

 * 1話ずつ書くので整合性も崩壊


 最終的に、私にはこの方式は無理でした。




 今の結論


 多分、「元の物語を活かしつつ、伸ばせるルートを探して追加する」 のが現実的。

 100話は無理でも、自然な形で話数を増やせると思います。


 大量投稿している人は、いったいどんなプロットを使っているのでしょう……。

 今回は「自分の作りたいものがうまく作れていないなぁ」という感覚が強いです。

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