これは面白いですね。有名な「金の斧~」のお話も、天野さんの手にかかるとこうなるとは。
主人公は、美しい女神、池に斧を落とした正直木こりに、金、銀、鉄、すべての斧を与えます。そしたら、翌日から、いろんな人たちが、いろんな物を落としに来ます。
神界の人事部に派遣された美しい女神は、マニュアルに従って処理していきますが、これがとんでもないことに。。
アイデアが秀逸です。クククといいながら読んでいました。特に赤ちゃんのキャラがいいですね。女神の「なんだこの赤ちゃん、転生したおっさんか?」のセリフに、下っ端公務員の苦労が滲みますw
ブラックなユーモアなんですが、不思議と読み口は軽く、読後感も爽やかなのが不思議です。万人向けだと思います。
これ、お勧めですよ。
この作品を端的に表すと、有名なイソップ寓話の「金の斧 銀の斧」を面白おかしくした話ですね。
原作と同じく正直者には優しい女神様ですが、そうでない人には原作よりもさらに厳しいです。
彼女はけっこう短気でムカついたらすぐに相手を殺してしまいます。
でもそんなバイオレンスなところが面白いです。
女神だけでなく、池に物を落とす奴らも癖が強くて、法律に詳しい木こりとか科学に詳しい赤ちゃんとか、個性的なキャラが何人も登場します。
短い話ですが何度もクスリと笑えるし、教訓やメッセージ性みたいなのもあって、素晴らしい作品でした。おすすめです。
イソップ童話の「金の斧と銀の斧」。それのバリエーション展開が最高に楽しかったです。
水の中から女神様が出てきて、「あなたが落としたのは金の斧ですか銀の斧ですか」と質問される有名な話。正直者のきこりは「鉄の斧」と答えたことで褒められるというオチ。
その後の嘘つきな木こりが斧を没収され、女神に対しての「とあるクレーム」を付ける話。その段階ですでに「なるほど!」と思わされます。
更に次に泉を訪れて「金メダル」が落とされる事件など、そこから先にもまた「とある知識」が出てきて自然と頬が緩みました。
法律、物理学、生物環境、様々な観点から「泉の女神さま」の物語が紐解かれる。バリエーション豊かで、読み終えた後にちょっと賢くもなれるという、とても楽しい作品でした。
この池は多分、テレ東でやってる「某番組」のように一旦は池の水を全部抜いた方がいいかもしれない。女神様は一体、その時どんな対応を取るのか……!!