記憶なしの破壊神

@haruto250

第1話

一 春翔視点

目の前で黒のコートに身を包んだヤツが二発の銃声を響かせる、慣れたもんだ。この夢は、いつものように誰か知らない人が俺を庇う。ただ本当に不思議なのは目の前が暗転して三発目の銃声が響くことだ。まぁなにせこの世界は能力が蔓延っている世界だ。考えるだけ無駄だ。

朝。俺は起きる。毎晩見るあの夢は慣れてしまった。俺は現在一人暮らしをしていて今は中学三年生だ。家族という家族はいない。ただ家は少し広い。支度を済ませ家を出る。鍵は忘れず掛ける。

世界は能力主義だが俺が通っている学校は能力主義というわけでもない。大半の生徒が能力を発動できない。

「おはよう春翔」

二 凪視点

「ああおはよう凪」

挨拶を返されたことに安心すると同時にまたなんか考えてたなと直感で感じる。

「今日さ能力の検定があるんだって〜」

「ふーん」

「今日なさそ」

ほんと素っ気ないが根は優しいしあの件があって信頼している。

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