探索の神と後悔
「
うちは巨大なパーティーハウスの前で怪訝そうな顔を向ける。
なんでも優秀でも燻っていた人材が、
「さてはて、うちはどういう風な活躍をさせてもらえるんやろうねぇ」
そんな事を呟きながらうちは
――――――――――――――――――――――
「君が新しいパーティーメンバーの面接にきてくれた子か。話は聞いている」
「どうも。うちはコン言うねん。職業は
「それは大層な名前の職業だな」
「まあせやねんけどな。うちはぶっちゃけ職業の名前からは名前負けしてる活躍しかできてないんよ」
「……なるほどな」
実際、ギルドでも存在する例だ。
職業の名前が神々しく、期待されていても実際はそんなにすごいものではなく活躍できない。
別にそれ自体は問題ないのだが……。
俺はコンに質問をする。
「コンの実家は冒険者の家系か?」
「いやちゃうで。うちは代々昔から商人の家系や。うちだけ職業が特殊で冒険者になる事を許されたんよ」
このパターンだ。
貴族様や大商人の息子などに多く、期待をかけられている分その職業が良くないものであった時に取り返しがつかなくなる。
「大体わかった。コンの加入を認めよう」
「ほんまですか? ほんに助かりますわ。このお礼は必ず何かでさしてもらいます!」
こうしてコンの加入が決定した。
――――――――――――――――――――――
「……」
「アレクさんあんまり気にしない方が……」
「いいや捕まえられたはずなんだ。
「それは……」
リルは優しいから何も言わないだろうが、俺の
筋力も体力も全てが本職に及ばない。
ただただ全ての模倣ができるだけ。
「アミルさんにも申し訳ない事をした」
「いや私はいいんだが、アレクは大丈夫か? 随分と顔色が悪いが」
「アレク兄……」
「いや大丈夫だ。次あいつがきたら逃さないようにレオン頼んだぞ」
俺はそれだけレオンに言うと自室へと歩き出した。
―――――――――――――――――――――
―――ピアノの音色が遠くから聞こえてくる。
決して上手くはなく拙く、今にも消えてしまいそうな音色が空へと消えていく。
僕はそんな音色に吸い込まれるように歩いていく。
ピアノの音源へと到着した僕は美しい銀髪の美少女に名前を尋ねる。
「君の名前は……?」
「私? 私は――――――――」
ハッと目が覚める。
「くそ! またこの夢かよ……」
一体誰なのかも思い出せない。
「嫌なことがあったってのに」
俺は昼間の出来事をフラッシュバックのように思い出す。
何度考えても俺じゃなければ捕えられた。
そんな事を考えていると窓枠からの不意に声が聞こえる。
『アレク……』
「誰だ!?」
でもそれはあり得ない。
ここは窓枠からの侵入を防ぐためにリースの結界が貼ってある。
何であろうと破れないはずだ。
『アレク、南の泉を目指して』
「お前は誰なんだと聞いているんだ! 質問に答えろ!」
『アレク、私はずっと貴方を見守っている』
その声を最後に声は聞こえなくなった。
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