性癖拗らせ男女が出会った話
真白
第1話 腐った性格
俺は子供のときから他のやつより腐っているとは感じていた。
最近、別に有名でもないバトロワで出会った”あおい”とう女と仲良くなった。
最初はただボイチャをしながらゲームをしていただけだが連絡先を交換し、普段からも電話をしたりおすすめのゲームを二人でやるということを行っていた。
彼女はなんとも言えない女だ。いや、面白いかもしれないが余程ノリが合わなきゃやっていけない。
『このTL漫画、幼馴染展開飽きたってのに何回もやるよねぇ』
「お前さ、じゃあ何展開が言いってんだよ」
『そりゃやっぱ当て馬とのNTR展開』
「やっぱお前おかしいだろ」
年下の女に下ネタを言われる気分は最悪だ。おまけに結構なド変態。俺もそうだから許せるが男として恥ずかしい気持ちもある。
「あおいって何やってんだっけ?イラストレーター?…んな変態女だと彼氏もできねぇぞ」
『変態女と同じノリの変態男こそ彼女できないよ』
黙っていれば可愛いのだろう。いやまだ顔も見たこと無いが。
声を聞く限り、想像だけど清純派な顔を思い浮かべてしまう。
「…あのなぁ、お前ふざけんなよ。処女のくせに、俺はとっくに童貞卒業してるんですー」
『そういえばさ、この前話した漫画のことなんだけど』
「すらっと話逸らすな。あの、僕のなんちゃらアカデミア?」
『それ!気になってるって言ってたでしょ?貸してあげよっかなって」
「へぇ…。………どうやって貸すの?」
『今週の土曜日暇でしょ?』
俺の休暇日を言わなきゃよかった。
「暇だね」
『会おう』
「なんで?」
『漫画を貸すから』
「コミックシーモアで見ます」
少し間が空いた。
『…映画、やるんだよ。ヒロアカの』
「うん。やるみたいだね」
『見たいなって』
「誰と?」
『君と。』
「まだ俺話も知らない」
『だから貸すって!!』
「アニメで見るよ」
『だからなんで!?貸すって言ってんだから素直に受け取れ!!』
彼女はついに激怒した。
「…そんなに会いたい?」
『君ってめんどくさい男って言われない?』
「で?」
『……会いたいよ!』
「しょうがないなぁ。じゃあ今度の土曜日ね」
俺は、極度のドSだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます