近代④ ︎︎ポストボカロ時代へ

 様々なボカロPが登場しては去っていきました。その中において、活躍したのは「みきとP」、「はるまきごはん」、「傘村トータ」の3名。ないしは、ここに「MIMI」を加えた4名となります。


 一方、ヨルシカ、花譜/カンザキイオリ、Eveの全盛期が起こり、そこに一時的に新勢力「ずっと真夜中でいいのに。」が加わり、ボカロはより後景に退くこととなってしまいます。


 しかし、近代も後半に入ってくると、冬の時代だったボカロにも変化が見られてきます。


 まずは、Orangestarの復活です。

 近世後期、【快晴】を最後に活動を停止していたOrangestarが【Sunflower】で復活を果たしました。この曲はボカロ曲ではなかったものの、続く【Henceforth】、【Uz】、【Nadir】、【霽れを待つ】はボカロ曲であり、新しい時代の到来、あるいは復古を示唆します。


 もう一点は、ヨルシカ離れがあげられます。その芸術性のあまりの高さにより、悲しいことに、【風を食む】以降、ついていけなくなりました。これは、しかし、ナブナさんの思惑通りかもしれません。というのも、もしも自分の世界観を極めるのであれば、それは世間と離れていくのがむしろ普通でしょうから。もちろん、まったく聴かなくなったわけではないです。【都落ち】や、【詩書きとコーヒー】など、刺さる曲は断続的に登場します。しかし、往時に比べてインパクトの低下は否めません(私の音楽史において、という点を強調します。聴き手としての私の美的センス不足が大きな要因です)。



 また、花譜/カンザキイオリは、近代に【quiz】、【景色】、【彷徨い】などを出し、現代に【世惑い子】、【邂逅】を出しました。その後、カンザキイオリの、KAMITSUBAKI STUDIO卒業に伴い、このコンビの曲は出されなくなったため、やはりこちらも影響力を低下させていきます。


 そうなると、やはりボカロが戻ってくることにはなります。特に「はるまきごはん」は【誕生】、【夜魔】、【ふたりの】でふたたび台頭し、その健在ぶりを見せつけます。傘村トータも【アルルの花】、【晴天を穿つ】【、花めづる君】でその音楽をぶつけてきます。


 ここに、一時的にj-popの新勢力「indigo la End」、「阿部芙蓉美 」、昭和歌謡が参入し、新たな音楽史の潮流がやってきます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る