掃除屋 ~佐々木~
田村ひさし
第1話 佐々木一
小鳥が鳴く朝。今日も私、
「ん…おっ。」
久しぶりに清掃の依頼が入った。だが住所を見るとどうやらここは…
「えー!知らなかったです!まさかお隣さんの…えーっと…」
「
「そうっ!佐々木さん!」
よりにもよって依頼主は今まで正直、あえて避けていたお隣の
「見苦しい部屋ですいません!…えへへ。」
そうしててきぱきと清掃にかかった時、
「あのー、これは…。」
「…っひゃぁ!!」
彼女の何ともいやらsi(…大人っぽい赤の下着が出てきたのである。彼女も勝負下着だったのか、思わず勢いで奪い取り、引っ込めた。
「べ、別にそういう機会なんてないのに…バカですよね私~…。」
…気まずい。どうも耐えられないほどに気まずさが限界突破しそうだったので、さすがに今回の依頼はこちらからキャンセル(ガッツリ拒否)させていただいた。彼女は何か誤解しそうだったので、別に淫乱だとか、ビッチとかなんて思ってないと神に誓って弁明した。俺はこれからどうなるのだろうか…周りとは深く関わりたくないのに。
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