物語は勇者が魔王と戦い倒して終わる訳ではありません。
勇者が「引退」するところから始まります。
「腹痛」で引退した勇者・ピッカルドは娘のモカナちゃんと「普通の日常生活」を送ることにします。
この、村に於ける普通の日常がとても丁寧に、優しく、温かく描かれていて、こっそりと読んでいたのですが、読んでいる側も何だか幸せのお裾分けをして戴いているような、その温かな日常が羨ましいような…
そんな気持ちになりました。
生きるとは何なのか。
普通ってそんなにつまらないことなの?
そんなことはないと思います。
異世界ものではありますが、「普通であることの幸せ、大切さ」をユーモアを交えて教えて戴ける。
時間のある時、例えば就寝前などに少しゆっくりじっくり読んで戴きたい。
そして「何か」を感じてほしい。
そんな物語です。
…語るのに、上手い言葉が見つからない。ちょっともどかしいですね。
しかしとても良い作品だと思います。