第10話 社畜さん 初めての異世界とモンスター

ぐるぐると光る渦に入る。次の瞬間に見えてきたのは、綺麗な湖。賢者さんが言う。

「ほう、アザラン湖か。」

ここはアザラン大陸の一角。アザラン湖と言うらしい。見たこともない魚が泳いでるし、見たことない木や果物が沢山ある。

(うわあ…黄緑色の魚とか青い木とかピンク色のしいたけとかある。ほんとに異世界に来たんだな…)と実感していると「まずは村を見つけるとするかの。しかし、腹が減っては動けないゆえ

飯にするか。」と言われ、俺は「そうだな。」と返す。買ってきた日本のコンビニ弁当をゲーム機の上にそっと置くとぱっと"消える"。

「美味い、美味い」と食べながら賢者さんが話す。

「アザラン大陸は森林が多く珍しい野草やダンジョンなども多いため、遠方からコレクターなども訪れるという。珍しい野草などは、億単位で価値が付くこともあると聞く。」と言っているのをきいて「億単位?!」と反射してしまう。

(億単位かあ…)などと考えていると、賢者さんが「あとアイテムボックスの使い方を教えておく。」と言われる。

俺は「アイテムボックス?!」と興奮して言ってしまう。だって"あの"アイテムボックスだぞ?

(異世界ファンタジーでは王道の便利収納スキルかぁ…)などと考えていると、ゲーム機が"勝手にふわふわと浮いて"俺の手に収まる"。

ゲーム機の画面が勝手につき、スティックを触り操作する。すると色んな項目が出る。

その隅っこに緑色の収納するアイコンを見つける。内心(これか?)と思い、タップする。

するとアイテムを選べる項目が出てくる。

日本産の塩を出してみよう。

出てこい!と念じるとぱっと手のひらに出てくる在り来りな塩の入った瓶。

預けるために、戻れ。と念じると消える。

収納欄を見てみると、さっき塩を取り出した時は個数が1減っていたが、元に戻すと1増えていた。


アイテムボックスが便利すぎて感動していると、

どこからか、ガルルと唸り声がする。

後ろを振り返ると現れたのは、角が生えた狼。

狼が俺を見て涎を垂らしながら「ヴゥ、ガルルル!!」と目をギラつかせて威嚇する。

「ひぃ!」と情けない言葉が出る。賢者さんは、冷静に「ほう、サベージウルフか。普通のモンスターじゃの。匂いに釣られてきたのじゃろうな。」と呑気に言ってるのをみて

「見てないで助けてくれ!」というと「何をいう。この上なく貴様のレベル上げにちょうどいいモンスターじゃ。」と言われ、さらに絶望するようなことを言われる。

「サベージウルフは肉食でな。特に人間の血や臓器が大好きなのじゃ。さらにスピードも早いので今のままではすぐ餌にされるぞ?」と言われ、避け、躱し続ける。ぜいぜいと息を吐き攻撃を避けようとした時バランスを崩す。

それを見逃さなかったサベージウルフが目の前まで迫ってくる。やばいと思った瞬間、バチバチッッ!!ドーン!と何かがサベージウルフに向け、落ちる。さっきまで戦っていたサベージウルフは焼け爛れ、心臓辺りに穴が空いてる。

はあはあと肩で息をしながら、賢者さんが助けてくれたのか?と思っていると頭の中で何かの音がする。


【おめでとうございます!Lv2になりました!

雷魔法 初級 サンダーランスを覚えました。】と出て、サンダーランス??と思い、試しに魔法を放ってみるか、とわくわくしながら湖じゃない岩だらけのとこに、【サンダーランス】と呟く。

何かがグッと減る感覚。ばちッ…、バチバチッッ!!ドーンッ!!といい、岩だらけだった場所にクレーターができている。


え…?と呟き、俺は呆然とその場所を見て立ち尽くすのだった。

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社畜さん、異世界渡航する。 kai @kai_20

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