三つ子の真ん中で、誰もが認める優等生の住良木妃咲(きさき)は、双子の妹であるギャルの琥珀(こはく)のことが大好き。
しかし高校に入学し、琥珀が兄・直哉の所属するマイナー部活に入部したり、文化祭の映画監督として男子と親しく作業したりする姿を見るうちに、妃咲の心には激しい嫉妬と「自分だけが置いていかれる」という孤独感が渦巻いていきます。妹離れできない完璧な姉の、不器用で重すぎる愛情が描かれたシスター百合ストーリーです。
本作の最大の魅力は、妃咲の心の中でドロドロに煮詰まっていく「執着」と「嫉妬」の生々しい心理描写です!
普段はクールな優等生を演じている彼女が、琥珀が兄や他の男子と仲良くするたびに内心で激しく毒づき、ドス黒い感情に支配されていく様子は非常に人間臭く、その危うい愛情の重さにグイグイ惹き込まれます。
そして物語は、最悪の気分で迎えた文化祭を経て、なんと妃咲が入学式前の「過去」へとタイムリープしてしまうという衝撃の展開へ!琥珀を自分だけのものにできる「素敵な夢」のような時間の中で、彼女の巨大な感情がどう暴走していくのか、先の展開が気になって仕方ありません。
重くて仄暗い百合や、拗らせた姉妹愛が好きな方に、全力でおすすめしたい作品です!