日常に疲れた主人公、癒しを求めて
マッサージ店の暖簾を潜る。店の様子も
整体師の男も特に何ら変わった事もなく
施術が始まると次第に疲れが解れて…。
そんな中、偶然にも不穏な会話が耳に
入ってくる。
聞きたい訳ではないが状況上、聞かざるを
得ないその話は、まさかの
怪談。
しかも、物凄く怖い。
この話を聞いた主人公に否応無しに
襲い掛かる恐怖は、あくまでも理不尽な
ものなのだが。
怖い話に、そして巧緻な話の構成に、
唸らされるが。
どんでん返しなのか、それとも
返されたのか。
多くは語らない。とにかく、目を通して
この凄さを実感して貰いたい。
ちむぐりさんちむぐりさん、って
方言までが恐ろしく思える。