第三話 : 友情と再会

今日で私は16歳。

そして誕生日会だ!

クラスで嘲笑されてからもう3年も経った、

時間は早いもんだ…


なんと今日の誕生日会にはエイデンも来てくれる

2年ぶりだ…彼も夢があったが

どうなったんだろうか…?


「ロージィ!お誕生日おめでとう!私の大親友〜!」

「やだぁ!もー!クレイそんな!やっぱり1番の親友ね!」

彼女は私の親友クレイ、去年出会った

出会いは推し活…ロンドンのビックバン周辺で

映画祭をやっていたのだ、私は我慢できなく1人で行った…母に心配されたが映画祭はいい人しかないしマップがあるからと言い行った。

だが案の定道に迷ってしまい、時間までに好きな俳優のスピーチに見に行けなくなりそうだった…

そしてオドオドしてる私の前に現れたのがクレイだった。

「ねぇ、大丈夫?」

「あっ、大丈夫じゃないです!この映画のスピーチを見に行きたくて…」

スマホで画面をさしたら

「待って!私もこのスピーチ見にいくの!遅れちゃう早く行こう!」

「え?!?!」

と、まぁ出会いは嵐みたいだった、…

でもこんな仲良くなれるとは思わなかった


彼女の紹介をすると

年齢私と同い年。

夢は映画監督、恋人なし。

という感じだ


クレイと何気ない会話をしていたら

まだ時間じゃないのにエイデンが来たのだ…

まだメイクしてない!!!


「やばい!クレイ!彼が来た!!!!」

「うそ?!嘘よ!……待ってきてるじゃない!」

「だから言ったでしょ!!!メイクしなきゃ!」

「すっぴんよままでも好きに

なってくれるかもよ?笑笑」

「うるさい!笑笑、早く準備しなきゃ!」

「そうねごめん笑笑笑笑」

「come on!!!」「Okay...Rosie!」


私は急いでメイクをして髪を整え服を着替えた

ついでにクレイもメイクを整えた…


「やばいきたわよ…感動の再会ね」

「やだもう、クレイバカなこと言わないで…」

そうモゴモゴ言っているとエイデンと目が合い

こっちへ駆け寄ってきた。


「やぁ、ロージィ久しぶり」

「うん、久しぶりエイデン…」

沈黙が続いた…

「ねぇ!ロージィ私のこと紹介してよ!笑笑」

クレイが場を和ませてくれた

「ごめんごめん笑笑!この子は私の親友クレイ!ロンドンの映画祭で出会ったの!」

「こんにちは、クレイ…さん?」

「いいの!さん付けないで!同い年だから!」

「えっ、同い年なの?てっきり年上かと」

「私がおばさんに見えるって言いたいの?!」

「はははははは!笑笑笑笑」

私は思わず吹き出してしまった。

「ちがう、結構大人びてるなって!!」


慌ててエイデンが弁解しようとしている。

クレイは相変わらず彼を睨んでいる。


「ねぇエイデン時間より早いけど…」

「えっ、嘘僕ちゃんとぴったりにきたと思ったんだけど…」

彼は腕時計を確認する…

「え?スマホは?」

私がそう問いかけると

「持ってないんだ…来月に買ってもらう予定」

「そしたらインスタ交換しようね!…え、待ってこの時計時間違うよ!私のスマホみて!ほら!……今10時半!」

「え、あ、嘘?!僕もう11時だと思ってきちゃったよ…ごめんね…」


エイデンが申し訳なさそうな顔をして謝ってきた…

まるで子犬みたい……!


「貴方子犬みたいね」

まさかのクレイが言ってしまった。

「ちょっとクレイ!笑笑笑笑」

「ごめんごめん笑笑本当に見えて笑笑」

「僕が子犬?ありえない…」


私はこの三人の空気が好きになった…


「僕出直そうか?」

そうエイデンが言う

「何言ってんの、今出直したら大変でしょ、そこのベンチに座ってみんなを待ってて!」

「うん、待ってて」

そうクレイと私が言いエイデンは戸惑いつつベンチに座りにいく。


「よし。あと20分恋バナよ」

2人になった途端ハンターのように目が鋭くなるクレイ…

「ちょっと〜クレイ…笑笑、エイデンが好きなのバレた?」

「バレてるに決まってる!どう落とす?」

「……うーん私今夢に集中したいから恋はいいかな、見てるだけで」

「ちょっと何言ってんの!!エイデンも夢同じなんでしょ??恋人になったら2人で夢追えるのよ?!」

「確かに…そうだね」

「なら諦めないで落とす方法考えるわよ」


クレイの笑顔がまぶしくて、

私ももう一度、自分の夢に手を伸ばしたくなった。

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夢と現実 Maika. @blaze01mau

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