EP.011

翌日、ネットニュースで昨日の件をみたが、何とか大丈夫そうだった。


ただ、ぞれとは別の問題で悩んでいる。

「どこを部屋にすれば良いんだ...」

そう。また新しい部屋を作る(というか部屋に改造するが正しいけど)事になって、それについて色々考えている。


⦿   ⦿   ⦿   ⦿   ⦿


《時を遡って数時間前...》

「おーい!優、今いるー?」

「おお、茜。どうかしたの?」

「いや、道端で私にくっついてくる子供がいてね...家を聞いたら『段ボール』って言ってたからその子を助けたいんだよ」

「...というと?」

「だから部屋を作ってほしいの!私と同じようにね」

「まぁ...頑張ってみるよ」

可哀想な子供を見捨てるだなんて俺は到底許せない行為だから、拒否なんて無論できない。

取り敢えず、前回みたいに考えて行った


⦿   ⦿   ⦿   ⦿   ⦿


っという件があり、俺は必死に部屋を作る場所を探し回っている。

...ただ、もちろん見つかる訳も無く、大変な目に遭っている。

「ちきしょう〜!いい部屋がない〜!」

そう自分の部屋で頭を抱えながら叫ぶ。今のとこ、改築できる部屋は残っていない。

「うーん...あ!そうだ!」

そう叫び、部屋から飛び出た。そのまま茜の部屋に突撃するように入った。普通に共同部屋使うのは良いかだけを聞くために無駄に走った気がするが...

「ふぎゃぁぁぁ!...って優かよ...ビビったじゃないか...」

「すまんすまん、もうどうしようもない状態だから聞きたいんだけど」

そう云って俺は息切れしながら説明した。

すると彼女は一瞬魂が抜けたような状態になったが

「べ、別に良いけど...」

と何故か照れくさそうに承諾した。

「何照れてるの?そんな事照れる要素ないはずだ...」

「いや、だってさ?そんな部屋をシェアするなんて初めてだから色々緊張(?)するのも当たり前でしょ?」

と早口で答えられた。俺は一瞬目が点になったが、『ハハハッ』と苦笑を浮かべて何とか流した。

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