淡々と始まる高校の恋が、時間と距離の中で静かに形を変えていく“年に一度は確実に会おう”と軽やかに始まった合意が、 年月と不在と再会を重ねるうちに、恋・執着・責任・呪いの境界線を曖昧にしていくところもこの作品の魅力だと思います。優しい存在が、逃れられない「日常」や「運命」にもなってしまうそれでいて、語り口は落ち着いていてどこか諦観もある。穏やかさと切なさと…展開を楽しめる素敵な作品でした。