観測者が見たカレー

@Yamawilliams

第1話 異能のない世界で



カレー食べてる最中だけ無敵の能力?

そんなことがあっていいのだろうか。

それから半年が経つ。


今この時もカレー本人がまだ半分ほど目前に居るのに毎度こんなことを思うのは気がひけるけれど

特別好きなわけではない。

今も尚食べている途中でやはりそうかと噛み締める。嫌いではないが世間よりも一歩先に出て好きなわけではない。

どちらかと言えばラーメン派で

カレーよりもご飯に合うラーメンこと“こんのれんの“ネギ豚ラーメン”ならいつでも食べたい。この身としても食事としてカレーを経口摂取しなければいけない状況があるかもしれない任務期間中は常にカレーライスを筒状の二段弁当に携帯しており、それでもさらに緊急の場合や緊急度合いがそれほどでもない場合はカレーパンも携行しているのでそちらで代用している。因みにカレーパンは若干無敵の質が落ちる。私自信どちらも同じくらい好きではないが私が感じる満足度に左右されるらしく、カレーライスは一口でも食べ始めると食事後平均3分12秒まで、パンは1分43秒まで無敵を継続する。平均というのは私がカレーをどう思うかで若干変わる。それを超えない時間内の内で途中食事時間を延ばせるだけ引き延ばす実験を試みたがカレーライスで3分が途切れないように程よく間隔を空けて食べることで50分程まで無敵時間を伸ばせるらしい。1時間もカレーを貪りながら無敵を振りかざすというほぼ両手の塞がった間抜けな私に世の中のどんな困難が相対する私に困難することだろうか。



異能の能力が生まれつき

あったのかどうかわからない。

というよりも世の中が異能の

能力をよしとするような漫画の世界ではない。

平凡な日々を私だけが両手こそ塞げど

クラークケントのようなおごりを

懐いているみたいでそんな考えからか居心地が悪い。

母曰くものごころつく前から

カレーを食べさせていたが

変わったことはなかったらしい。

気分的にも変化はなく見た目も変化がないので気づく以前のいつからこうなのかもわからない。

無敵だと偶々気付いた以降

この無敵を活かすことを諦めて

普通の人間のふりをして暮らしていたが

“もしもカレーを食べている最中無敵の能力の人間が偶々カレーを食べている最中で助けてくれたら助かるのに”という状況の御仁を助けて以降もしかして無敵なのかカレー食べながらで余裕ありそうだしという目立ち方をしてしまったのでこれはこれでどう困ればいいものか。

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