歌の詞

矢張　宗輔

夜を切り裂くような　警笛が聴こえた

三日月驚いて　その身体（からだ）を雲に隠したんだ

耳鳴りの向こうで　君の音が聞こえた

等間隔のリズム　ボリュームだけが近くなってく

「こっちだよ」って手と手を取って　人差し指でどこを目指そう？

羅針盤も教えちゃくれないさ

幽霊船の後を追って　今僕らは走って行ける

偶然性の合間を縫って　今僕らは会いに行ける

左手に君の手　右手は双眼鏡へ

少し疲れた時は　ふたりに戻ってひとやすみ

「こっちかな？」って手と手つないだ　目指すは明後日の方向へ

高鳴る心臓が響いてる

幽霊船の後を追って　今僕らはつながっている

境界線はゼロになって　今僕らは会いに行ける

いつの間にか　月が沈んだ

星が蕩（とろ）けて　流れていった

笑う君の眼　光は消えない

指さした方を　ただ目指すんだ！

幽霊船の後を追って　今僕らは走って行ける

偶然性の合間を縫って　今僕らは会いに行ける

幽霊船の後を追って　今僕らはつながっている

境界線はゼロになって　また僕らは会いに行ける

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