不良グループを壊滅させて、ザマァしたら文学黒髪美少女とヤンキー金髪ギャルに懐かれてた話
冰藍雷夏『旧名は雷電』
日常編
第1話 虐めは許さない為、不良グループを壊滅させる
「とりあえず。アンタは鯖折りしてから関節外しの刑な」
「ぎゃああ! 止めろ! 建宮!! 身体が壊れる。俺を殺す気かぁぁ?!」
「ゆー君……」
俺の名前は
暗い体育倉庫の中、制服をはだけさせた俺の幼馴染みにして親友の藍が、先輩不良グループに虐められ様としている所に駆け付け、今は不良グループを、絶賛ジャスティススクラップ中だ。
「俺の親友に手を出そうとしたんだろう? 報いは受けさせますよ。先輩方」
バキッ!ゴキッ!
「ギャアア!!……ぁふん……」
人というのは、案外脆く関節や急所のツボを押してやると、簡単に意識を失うもの。だから俺は刺激してやったね。前田先輩のあらゆる関節とツボを。
「マー君が口から泡を吹いて昇天しちまったぞ! どうなってんだ?!」
「嘘?………あの狂犬前田が勝てない相手なんて……いるの? しゅご……」
「この学校でケンカが1番強ええ、前田先輩が赤子の手をひねる様に倒されただと? ありえねぇ! て、テメエはいったい何なんだ? 新入生!!」
「はい? 俺ですか? 俺は
「は? いつの間に俺の身体にや、止めろ! そんな関節曲がるわけな……」
バキッ!ボギッ!グググッ!
「痛たた!! 止めおぉ!! 俺のツボを刺激するな!! そんな事されたら俺は、俺はー!……あっ!」
「俺も身体が変だ……」「俺もあいつに関節を抑えられて……」「気持ち良く……な」
「「「ひでぶっ!!!」」」
ドサッ!ドサッ!ドサッ!
「嘘?……あの怖かった先輩達を簡単にのしちゃってんじゃん。凄凄凄~! アンタ何もんだし~! ウチと本当に同い年なわけ~?」
両耳にピアスを付けた金髪不良ギャル……あれはクラスメイトの誰だったけな?
不良グループみたいに、俺に向かって来なかったから何も制裁は加えなかったけど、なんで俺の事をジーッと見つめてるんだ?
「ふっ……お前達はもう死んでいるだな。大丈夫かい? 藍……心配した。それにしても、なんであんなガラの悪い連中と体育倉庫に居たんだよ。心配するだろう」
「う、うん……だって……怪我人が体育倉庫に居るから、保健室に運ぶのを手伝ってって言われたんだもん。困ってる人がいたら……断れないよ」
俺の親友、
困ってるいる人がいれば、手を差しのべて助けようとする、優しい子だ。
「そんな優しい性格だから、付け込まれたんだぞ。俺が偶然通りかからなかったら、なにされていたか分からんし………それで? 君は何?」
「へぁ?! ウチ?!……え、え~とね~……その……」
俺と藍のやり取りをボーッと見つめる、不良グループの1人の筈の
明るい金髪ロングに対して白い肌。整った顔立ちで可愛らしギャルといった印象だな……教室でも常にハイテンションで喧しい時がある。
そして、あまり言い噂を聴かない……いや、人を噂で判断するのはいけないか。
「あ、あのね。ゆー君。七宮さんはね。私を先輩達から助けようとして、体育倉庫に来てくれたの。それで……七宮さんも、その……」
もにょもにょと、藍は俺に七宮がここに居る事を必死に説明してくれた……成る程。七宮は、不良グループに所属していたわけではなく、藍を助けようとしてくれたのか。良い奴だな。
「そうだったのか……七宮さん。俺の親友を助けてくれてありがとう……助か……ぐぉ?!」
七宮さんは俺の身体へと抱き付くと、いきなり俺の顔へと急接近して来た。
「はぁん……建宮っちって強いんだね~! ウチ。強い男の子は好きだぞ♡……んちゅうぅ♡」
「は? いきなり何して……んがぁ?!」
「しゃああ/// ゆー君~! 七宮さ~ん! ゆー君に何してるのぉぉ?! 離れて!」
「ぷはぁ! ん~? マーキング……建宮っち、私と付き合おうよ。さっきの戦いで私、建宮っちに完全に惚れちった♡」
「は、はぁ? 君はいきなりなにを言って……んがぁ?!」
「……ゆー君に惚れた?」
「追尾のマーキングしちゃうぞぉ……これからヨロシクね~! 建宮っち♡ ウチと付き合いなよ童貞君!」
「そ、そんなの駄目だよ! ゆー君は私のゆー……だよ」
「最早、何がなんだか……」
こうして俺はヤンキー娘にマーキングされ、求愛されるようになり。藍はそれを必死に止めているのを、俺はボーッと眺めていた。
「藍ちゃんもさぁ、そんなに好きなら3人で付き合っちゃおうよ~! 酒池肉林ってやつ?」
「な、なにを言ってるの七宮さん。そんなの駄目だよ~!」
そして、話はとんでもない方向へと進みつつある事だけは理解した。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇
最後まで読んで頂きありがとうございます。
続きが気になる!っと思った方は、感想、ブックマーク、★評価、レビュー、作者フォロー等々をして頂けると嬉しいです。
◇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます