過去と現在が、そっと重なっていく感覚が心に残る掌編でした。幼い頃の何気ないやり取りが、そのまま今の二人へとつながっていく描写が静かで、読み進めるほどに言葉の一つひとつがやわらかく滲んでいくように感じられます。最後に交わされる一言も、とてもささやかなのに、不思議と後を引きました。私は雲を何円で買うのだろう。いや、買えるのだろう。
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