ムンク・ブドウ

 シュッシュッ‼︎

 鉄拳を素早く突き出す。


「アチョー!」


 ムンクのブドウが気合いの入った掛け声と発した。

 チョコゴーレムにダメージが炸裂しました。


「ぬおー!」


 チョコゴーレムの憤怒の念からくる技が発動される。


地世粉チョコ‼︎」


 硬い礫が噴射されます。

 このままではパーティ全員にダメージが入ってしまう。

 しかし全員をこの瞬間に防衛できる魔法を事前に発動していなかった。


「みんなくるぞ!」


 アックスマンのリンゴが防御を促すための注意を促しました。

 バチン!


「ぐえ」


 リンゴに十のダメージが入り、


「リンゴ!」


 心配したのか恐怖心からかレモンが叫ぶ。

 しかし、そんな暇がはたしてあるのだろうか。

 パチン。


「・・・・・・」


 勇者のスイカに一のダメージが入る。

 続きまして魔法使いのレモンに『Sweet Monster』・・・・・・通称『SM』からの射撃が襲いかかるでしょう。

 バチン!


「ぎゃっ」


 彼女は十五のダメージを負った。

 隣ではスイカがそれなりだなと思う。

 リンゴの時も似たような感情を持っていた。

 彼らがいなくとも冒険は自分ひとりで行う事ができるという自負が彼にはあるのだ。


「くえ〜」


 レモンはよろめいている。

 それに少しなりとも見てしまうスイカという男がいるのだ。

 これも性というやつなのだろう。

 バチン!


「ぬう」


 さて、最後にブドウが四のダメージを負うことになったがこれにはスイカは感嘆した。

 なぜならパーティ内でまともに戦力になりそうなのはブドウくらいなものなのだ。


「ねえ、スイカ。なんか考えた?」


 レモンがじっと見つめてきた。

 勇者たるもの強くなくてはならない。

 そう思い込んで日々鍛錬に励み己を見つめ続け中味を甘くし続けたのだから。品質も良く見た目にも気を遣っている。ようはオシャレかどうか。


「ブドウは強いね」


 戦闘中だがそんな言葉を吐いてしまう。

 しかしターンは現在、自分達の番なのだ。

 空腹と疲労具合を考えれば『SM』とはどんな状況においても渡り合える。しかし世の中そんなに甘くない。


「皆の衆、心せよ」


 なにもしないでいると勝手に『SM』が攻撃してくるのだ。

 ブドウはそれを知っていた。


「ハア!」


 ここでブドウが喝を入れる。


「よっしゃオレはブドウに続くぜ」


 リンゴは意気揚々と斧を構える。


「私も呪文を唱えよう」


 レモンは魔法の準備に差し掛かった。


「・・・・・・」


 みんなの後でやればいいや。

 そんな考えのスイカであった。

 ご自慢の勇者の剣をふらふらさせている。


巨砲きょほう‼︎」


 ズガァァァァン!

 ブドウが気功法を飛ばしました。


明風路あかふじ‼︎」


 ダン‼︎

 リンゴの飛ぶ斬撃が猛威を振います。


「静電気‼︎」


 バチン!

 レモンの簡単な雷魔法が炸裂しました。


「ぬおおお!」


 チョコゴーレムに十九、十二、四のダメージを食らわす事に成功したのです。


「とりゃ」


 スパァァァァァン‼︎

 そこへスイカの普通の攻撃が当たります。

 静かに百二十二のダメージを与える事に成功するのです。


「ぐわぁぁぁぁ!」


 ドスンとチョコゴーレムは倒れました。

 テテテテ〜!

 まったりとした音楽がなり戦闘が終了する。


「やったぜ」

「なんか自然に倒れたね・・・・・・チラ」

「・・・・・・」


 リンゴは喜びレモンは何かを疑っているがその原因となる男はなにも言わなかった。

 言う必要もないと感じたからである。


「おのれスイカめ・・・・・・今度もいいところばかり持って行きおって。許せん。レモンちゃんがあんなに見ていた。拙者だって。拙者だって・・・・・・」


 ブドウは秘めたる思いを胸に闘魂を燃やした。

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