第7夜
「はぁ……」
息を軽く吐き出すと、既に薄まってしまったアイスコーヒーを口につける
「相変わらず女泣かせだな。お前は」
まるで彼女と入れ替わるように、目の前の席へと1人の人物が腰を降ろして来た
「盗み聞きは感心しないぞ。陽斗(あきと)」
ジロリと睨みつければ、怖い怖いと両手を挙げてワザとらしく親友は降参ポーズをしてくる。
「お前、俺には胡散臭い笑顔向けてくれねぇの?」
「お前は論外……」
目の前に座ったのは杉浦陽斗(すぎうらあきと)
親友である彼に対してだけ、白羽は素の自分を見せる唯一の存在だった
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