パーティーハウスに強制連行
「着いたよ〜」
「何回、ここに連行されたと思ってるんですか」
多分、勧誘された回数の3分の1は連れ込まれてる。だから、『
メンバーとは、悔しながら顔馴染みというか、
普通に仲は良い。極めて不本意ながら、勝手知ったる人の家というやつだ。
*
「たっだいまー!」
「お邪魔します」
パーティーハウスの中に入ると、ダークエルフのカルナさんがいた。
「また、連れてこられたか」
「人聞き悪いなあ、カルナ」
いつも、連行してるからだろ。
「なんかあったみたいだな」
「うんっ!とびっきりのが!」
「じゃあ、ヒナタのこと呼んでくるわ」
「えぇ!」
なんか、俺、空気になってないか?
というか、ここにヒナタさんが来たら、余計紛らわしくなるんじゃ。ノアさんは、すごい渋い顔してるし。
「お~い、ヒナタ〜」
「なにー?」
上の階から少し不機嫌そうな声が聞こえた。
「クロムg」
「クロム!」
「うわ!」
いきなり、飛び出て来たヒナタさんを避けきれず受け止めるしか無かった。
「クロム、よく来た」
「ご無沙汰してます」
「今日は、何する?」
「いきなり現れましたけど、何したんですか」
「結界術の結界の中ならいくらでも、瞬間移動
しただけ」
この人、見た目は幼いけどやってることは、普通にすごいんだけどなぁ。それと、
抱きつきながら、頭ぐりぐりするのやめてください。横から、すごい負のオーラが
「ヒナタ?クロム君にそこまで抱きつく必要は、ないんじゃないかな?」
「ノア、いたんだ」
「いつも、私が連れてくるでしょ〜?」
「連れてくるというより、連行だがな」
あっ、ヒナタさんもそう思います?
「まあ、それは否定できないな」
「うっ」
「そんなんだから、クロムに不審者扱いされるんだよ」
「うぐぐっ!」
もっと言ってやれー!そのくらいのことを、今日してきたんだ!
「ふっ、これだからノアは」
「ヒナタ、そろそろ辞めておけ」
「どうした、言い返してみろ」
ほれほれというように、手を軽く叩く。
「そんなんだから、見た目も相まって、小さく見られてるんじゃないの!?」
「ノア、貴様、今言ってはいけないこと言ったな!」
「どうしたんでちゅか、ヒナタちゃ〜ん!」
「なんだと!」
あっ、ヤベ、かなりヒートアップしてきた。
「ノア!表にでろ!」
「きゃー、こわーい」
「じゃあ、ここでやるか!?」
「いいよ、やってあげても!?」
「お前ら、少し落ち着け」
「「落ち着けるか!!」」
また、これか。ん?でもこの状況なら、逃げられるんじゃないか?今は、俺に意識が向いていない
状況だ!そうと分かれば行動に移さなければ!
カルナさんには、悪いが今のうちに!
玄関に走ろうとした瞬間。
「「何、逃げようとしてる(の)?」」
「ひっ!」
一気に距離を詰められた。下手気なアンデッドより怖くないかこの人達。
「私達に用があるんだろう?」
「あっそうだよ!こんなことしてる場合じゃないんだ!」
もう、帰りたい…家に帰りたい。
「じゃあ、リビングに集合ー!」
「ガキか」
「ガキだな」
「ガキですね」
まあ、早かれ遅かれする話だ。覚悟決めるか。
どうもアノ965です。今回は、こんな感じですが、次回からもあと2,3話くらいこんな感じになると思います。
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