訪れる春の日は再会の季節に
ふぃむ
第一幕:春の日は始まりの季節に
第一幕:春の日は始まりの季節に
桜舞い散る4月10日。今日は私立柊高校の入学式だ。ふと時計を見ると8時過ぎ。
「やっば遅刻する!」
足早に家を出たオレは能力を使った。この世界のほとんどの人間は何かしらの能力を持っている。
オレの能力はEnergy。
日緋色雷矢: Energy[陽光者]
能力
Energy[陽光者]
体内で生成されるエネルギーを何かしらに変換できる。
エネルギー源は食事や想い。
限界はあるが食べれば食べる程エネルギー量は増える。
食べても太らない体になる。
エネルギーを使用して空を跳ぶ。
「間に合うか?これ。」
そのままダッシュで向かっていると急に高校の門の前に転移した。
「よっ。」
そうオレに声を掛けたのはオレの憧れの人、中学からの一年先輩だ。
「隴先輩!」
「まぁ雷矢遅刻すると思ったしな。」
この人は白神隴先輩。現実改変の能力者。
「ていうかよくこの高校通ったな。お前の学力なら結構厳しいと思うんだが。」
「学力で通ると思いますか?スポーツ推薦っすよ。」
自慢じゃ無いがオレは結構頭が悪い。5教科合計が300を超えた事が無いんだ。
そう言うと先輩は納得した顔をした。
そうやって先輩と話していると、オレらに声を掛ける人がいた。
「雷矢っ。」
「イア!」
彼女はイア・アンダースタン。両親がイギリス人らしい。オレの幼馴染だ。
「二人とも門の前で何してるの?もう入学式始まるよ?」
「「やば!」」
オレらはダッシュで体育館に向かった。
「なんとか間に合ったな…」
入学式も終わり、教室に行ったオレは自分の席でそう呟いた。
「結構危なかったね…」
隣の席になったイアもそう呟いた。
ん?
何か教室の外が騒がしいな。
ちらりと教室の外に目線を向けた瞬間。
「二人とも!私の部活に入らない?」
「聖理姉ー。部活勧誘は明日からだぞー。」
「二人とも速いってぇ。」
オレらに話しかける三人の声が聞こえた。
隴先輩と…在校生代表で話してた人と…あと一人は知らない人だ。
「ごめんねこの二人が。この騒がしい方が俺の姉の聖理奈と、体力無い方が聖理姉の双子の姉の芹奈。能力はruleとcuarse。」
白神聖理奈:Rule[総則者]
世界システム管理者権限保持者
世界プロトコル閲覧権限保持者
世界管理者権限保持者(制限)
能力
Rule[総則者]
その世界は自身が法
半径20m内にて自身以外全員を対象とした隔離領域を創造する。
隔離領域内では対象にルールを適用可能。
自身の体力を使用する事で拡張,縮小可能。
最大領域範囲:世界の約3割
世界システム管理者権限を得る。
世界プロトコル閲覧権限を得る。
創造:法則杖ルーレイン
法則杖ルーレイン
隔離領域内にて、自身に敵意を向けているものに対して自動攻撃、絶対防御を発動する。
この杖に触れたものが自身に敵意を向けている場合、対象を構成するシステムのプログラムを破壊する。
白神芹奈:{削除済み}[封印者]
能力
{削除済み}[封印者]
{削除済み}
封印:闇荒御魂
闇荒御魂
それは常世の御霊
求めるのは認識
触れた対象の精神を破壊する。
求めるのは断罪
違う。
私達はそんなものはいらない。
ただ、私達という存在がいたんだと、認めて欲しいだけ。
隠されて、目を背けられて。
求めるのは罪の自認
違う。
私達はそんなものはいらない。
ただ、知って欲しかった。
貴女には何の罪も無いけれど。
ありがとう…私達を…護ってくれて。
「雷矢くんとイアちゃん。改めて私の部活、都市写真部に入らない?」
「都市写真部?」
「都市写真部とは活動日は主に週末、景色が良い所とかをまわって写真を撮るの!都市伝説の所とかいったりもするけどまぁ普通の写真部とそんなに変わんないわね。」
「撮った写真で良いのは掲示板や学校新聞に掲載されるわ。」
「芹姉が撮ったのは全部心霊写真になってるけどね。」
イアと二人で話した結果、その部活に入ってみる事にした。
たまには運動部以外入るのも良いと思うし。
そうして二人分の入部届を出して、学校説明などが終わってオレたちは帰路に着いた。
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