このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(127文字)
面白い
雪深いスノーマンの静けさと、タンジーの後悔が重なる冒頭が胸を掴み、物語の“痛み”と“謎”を一気に提示してくる。黒兎モダと少女アンジュの凸凹コンビが、シリアスな題材に軽妙さと温度を与え、読者を絶妙なバランスで引っ張る。ラヴの死の真相という核心に向かうミステリ要素と、笑いと涙が同居するファンタジー性が融合し、読後に深い余韻を残す一作です。
黒兎モダは立ち寄った写真館で飾られていた写真を見て一目惚れをする。通算五十八回目の相手はラヴという少女だった。ラヴは十一年前、十一歳の若さでこの世を去ったとのこと、死因を確かめるため神父の元を訪れると、その神父の記憶は改竄されていた。黒兎モダと従者のはぐれ魔法使いアンジュが少女の死の謎に迫る。軽快な会話劇がとてもユーモラスで骨太なミステリーも楽しめる。とても続きが気になる作品です。
北の街スノーマン。かつてその街に住んでいながら僅か十一歳にして生を閉じた少女ラヴ。彼女はなぜ「消されてしまった」のか?一人称が「吾輩」のオッさんくさい黒兎モダと従者の魔法使いの少女アンジュが謎解きに挑む…だけではなく、何処かしら懐かしいスノーマンの街の描写も生き生きとしていて、楽しい!先か気になる物語です。