幼馴染ならではの距離感や気安さが、ほんの少しのすれ違いと照れくささを伴って描かれていて、読んでいて顔がほころぶ物語でした。
相手の何気ない一言や仕草に心が揺れたり、勝手に落ち込んだり、勘違いしたまま空回りしたり、、、
幼馴染という関係が持つ“家族のようで恋人未満”の曖昧なラインが丁寧に描かれており、言葉にしない距離感や、伝わったつもりで伝わっていなかった想いの行き違いが、どこか微笑ましく、そして少し切なく感じられました。
やり取りの端々から、お互いが相手のことを大切に思っているのに、恥ずかしさや思い込みが邪魔をして、言葉が追いつかずに躓く。その不器用さ表現しているのもこの作品の魅力だと思います。
“似たもの同士”だからこそ生まれる優しいすれ違いを、やわらかく受け止めてくれる作品でした。