天才美人刑事と称され、世間の注目を集める警視庁捜査官・朝霧万里子。
容姿、肩書、知名度──すべてを手に入れながら、彼女の中には燻る炎があった。
それは、「実力」を証明したいという飢え。
そして、突如現れた名もなき記者によって、完璧に仕組まれたように塗り潰されていく栄光と手柄。
連続スクープ。謎の接触者。容赦なき世論の視線。
自分だけが知らない「真相」に追い詰められていくなか、
万里子の前に立ちはだかったのは、もう一人の「化け物」だった。
さらに、香水の香りがもたらす異変――
理性を蝕む衝動と、心の底に封印された過去。
これは、警察とメディア、正義と情報――
すべてが交錯する物語。