第六節

浪止は超能人として牢屋に入れられた。その牢屋にはもう1人の姿が……。

「君がダークかな?」

「何者だ?なぜ私の名前を知っている?」

「ややこしいから超能人ってことにしてくれ。とりあえず味方だってことを知ってほしい。まぁ同じ牢屋に入れられている身なのは言わずもがな。君の名前を知っているのも味方の証拠さ」

「人間のスパイか?なんだその妙な落ち着きぶりは」

「あぁ、これは生まれつきみたいなもんだけど。そうだよね。味方の心辺りが無いもんな。ホコリと言ったらわかるかな?」

「それでは分からん。有名な名前だ」

「そうか。ホコリ、何を合言葉にしたんだ?まさかあれじゃないだろうな……。アベボンって言ったらわかる?」

「あなたが……そうか味方か。これからどうするんだ?浪止様」

「理解したようだね。ここを出るよ。雷があの山に降ってから4日後の夜にね」


人間の軍の指揮官は外を眺めていた。

「今日の天気は荒れているなぁ。雷雨か。5日もすれば将軍様もこちらにいらっしゃることだろう。それまで何事もなければいいのだが……」

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