AI戦争の傷跡が残るスラム街。
その頽廃的で緻密な世界観の解像度の高さに、冒頭から一気に引き込まれた。
主人公である情報屋のオッサンが、飄々と街を歩きながら裏社会の冷徹なロジックと圧倒的な実力で事件を解決していくプロセスがとにかく渋く、格好いい。
緊迫感のある展開の連続に、気づけば最新話までノンストップで読み耽ってしまった。
記号的なテンプレに飽き、本物の「男の美学」と「世界観のロジック」が詰まった骨太なSF・ファンタジーを欲するすべての読者に、自信を持っておすすめしたい至高の傑作。
まとまった話数を投稿してくれるので、一度に話を読めるのもありがたいです。
お体には気を付けて、頑張ってください!
これほどハマるとは思っていなかった。
情報屋エドウッドが放つ一人称のテンポ、端的な文体、絶妙な間——読み始めたら気づけば次の話、また次の話と進んでいた。AI群戦争後の企業支配ディストピアという舞台設定が細部まで練り込まれているのに、説明臭さがまったくない。主人公の「鑑定魔法」「神聖魔法」が違和感なくこの世界に溶け込んでいる手腕には脱帽する。
令和のコブラと称されるのが頷ける。エドウッドというキャラクターが「かっこいい大人」の手本みたいな人物で、彼の視点でスラムを歩くだけで気分が上がる。ミランダとのやりとりに象徴されるような、さらっとした温かさも心地よい。
SFを書く者として、世界観の密度と読みやすさを同時に成立させることの難しさを痛感している。この作品はその両立を軽々とやってのける。サイバーパンクが苦手な人にも、まず1話だけ読んでみてほしい一作です。