王道ファンタジーの最終決戦――と思いきや、その裏に隠された真実に一気に引き込まれました。永遠に世界を救わされ続ける勇者の絶望と、虐げられてきた魔王の悲願が交差する構図がとても魅力的です。戦いながら交わされる秘匿会話が緊張感たっぷりで、最後まで目が離せません。特に「普通に生きて死にたい」という勇者の願いが切なく、強く印象に残りました。壮大な世界観と哀しさ、そして希望が同居した、とても惹き込まれる作品です。