とても静かで詩情溢れる、綺麗な作品です。
描かれるのは、ただ淡々と自分を受け入れてくれる死後の世界。
非難もなく、自分を説明することも求められず、同時に、過剰な憐れみやいたわりを向けられることもない。
ただ、淡々と。それが一番優しい。
それでもただ一緒に釣りをする日々の中、それぞれの抱える欠落の中に何かが満ちていきます。
それが内から外へ溢れる瞬間が、本当に感動的でした。
一緒に過ごした三人の中で、溢れる瞬間が順番に連なって、本当の絆が生まれていたんだなあと思えたところが。
人が嫌いな神や、興味津々な神がいる世界観とその距離感も良かったです。
世の喧騒に疲れて、静謐な空間を求めている人におすすめしたい読書作品です。