ライトニング・ブラック

渡部五剣

序章

　人類史は変わってしまった。たった1つの隕石によって。

　2045年9月14日。直径約5キロメートルほどの隕石が日本近海の太平洋に落ちた。死傷者約230万人以上、被害総額は日本円にして1兆円は下らない金額に及んだ。その結果、粉塵が空を覆い地球は氷河期となった。しかし人類の絶望はここからだった。

　その約3ヶ月後の12月17日に正体不明の生物がヨーロッパを中心に出現した。

その生物は現存する生物、過去にいたであろう生物、神話や伝承で語られる様な生物など、様々な大小、姿、形をしていた。

　それはいつの間にか姿を現し、人々を喰らい、踏み潰し、どこかへと姿を暗ます。

国連はこの生物群を霊獣（ゴースト・ビースト）と呼称した。

　人々は霊獣の脅威に怯えるしかなかった。

ありとあらゆる兵器は通じず最終兵器たる核兵器を持ってしても傷を大きくつけられなかった。

　その結果、霊獣が現れて25年で人口は半分近くまで減ってしまう。

　しかし人類が絶望する中、人々を救う者たちが現れた。異能の力発揮する超能力者たちだった。彼らの使う超能力は霊獣の肉体を裂き、砕き、滅ぼしたのだ。

　そうして、能力者達と霊獣による戦争が始まった。

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