教科書に載りたい
第1話
男「あーあ、教科書に載るような人間になりたいなぁ」
女「教科書?」
男「どうやったら載れると思う?」
女「方法は3つあるよ。①総理大臣になる、②ノーベル賞を獲る」
男「あと1つは?」
女「第三次世界大戦を起こす」
男「なるほど〜」
女「でも今のご時世じゃ多分無理だね。冷戦の時にアメリカかソ連に生まれておけばワンチャンあったけど」
男「生まれてどうするの?」
女「アメリカに生まれたならソ連、ソ連に生まれたならアメリカの大統領を暗殺するんだよ」
男「ふーん。そうすれば、第三次世界大戦が起こって教科書に名前が載るんだ〜」
女「いや、暗殺したところで名前は載らないと思うよ。ほら、第一次世界大戦だってオーストリアの皇太子暗殺したのセルビア人の青年としか載ってないじゃん」
男「じゃあ、諦めて小説書こうかな」
女「小説?」
男「政治家のコネはないし、理数系も得意じゃないならノーベル文学賞を目指すの」
女「小説ならそこまで高みを目指さなくても、芥川賞を最年少で受賞すれば教科書載るんじゃない? まぁ、教科書じゃなくて国語便覧だけど」
男「本当?」
女「正直、芥川賞取れれば最年少じゃなくても載るよ。直木賞でも載る」
男「ねぇ、今までの会話なんだったの?」
教科書に載りたい @hanashiro_himeka
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