隣の美少女は隠れ厨二病
@729534
第1話入学
暖かい春の風が吹く中、ついに星野正行は北城高校に入学した。その門を通過し、感慨深い気持ちに浸る。本当にギリギリだったからな。そして親とともに古びた体育館で行われる入学式に向かう。そして、生徒用の椅子に座る。
「在校生代表の北島です、入学おめでとう。これからの学校生活ではー」
まず在校生代表の言葉から入学式が始まる。この人は学校生活の楽しさやら勉強を続けることの大切さやらを語って校長にバトンを回す。
「校長の石原です。これからはこの学校の生徒として、自覚を持ってー」
校長は学校の規律やら何やらについて長々と話していたが、ほとんどの人が眠っている有様だった。
その後知りもしない校歌を歌わされる。
そのようなつまらない入学式が終わると、俺は一年B組の教室に向かった。
「えー、おはようございまーす、担任のー三島でーす、これから、よろしく、お願い、します」。
あー変人だな、新米かなーと思いあまり関わりたくないと思いながら俺は席に着く。
「えーさっそくー自己紹介をー行いまーす、では希望者から」
「はーい、どうも小林俊介です。小学校では、テニスで全国一位、そして中学では科学の甲子園で一位を取りました。」
科学の甲子園は確か高校生だったが、よっぽど天才なんだろうな、と脳内で皮肉を述べる。
「俺は高野政近。今こそ我が右手の呪縛を解放する時、世界は俺の前にひれ伏す」
ふざけているのかと思うが、本人を見ると、そう言うわけではなさそうだ。やっぱり頭が逝ってしまっているのか、、、。
「みんなこんにちは。私は牧田茜、これから一年よろしく。」
こいつもこの高校に受かってたのか。牧田とは中学からの付き合いだ。厄介なやつと同じクラスになってしまったな。しかし、今の俺にとってそんなことはどうでも良かった。
隣の子、カワイイ、、、。
オレの心はこの子に話しかけたいと言う気持ちでいっぱいだった。
「あーまってー、学年での交流会のことをー忘れてたんでー、今からー体育館にー向かいます。」
大丈夫かこの人。俺は再びそう思ってしまう。口調といい行動といい。
そして陰キャながらも勇気を振り絞ってあの子に話しかけてみることにした。
「あのー君、名前は?」
「七沢瑠奈です。これからよろしくお願いします。」
「趣味とかある?」
「趣味はーえーと、特にないですね。強いて言えば、しっこ、いえ黒の文房具を集めることです。」
ん?今なんか言ったか?いや、それよりここは話を続けることが大切だ。いやでも今の話なんて答えればいいんだ?よしここは思い切って、、
「あのさ、オレと友達になってくれない?」
言ってから随分と計画性のない行動をとってたなと恥ずかしくなった。
そして気になる回答は、、、
「はい、もちろん、いいですよ。」
やったーーーー!!!。
そして恥ずかしかったので急いでその場から立ち去ろうとすると後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。
「なんだよ、茜。」
「あんた、あの子と友達になれて良かったね。」
「チッ、聞いてたのか。」
「いやー面白かった、あんたの顔。どうせ変な妄想でもしてたんでしょ。」
「いっいや、そんなことねえよ!」
そしてこの日は入学式だったので午前授業で終わる。そして学校の最寄り駅に着いたのち俺の至福の時間が始まる。そう、これからは往復で2時間ほどわ親に何も言われることなくスマホをいじれるのだ!高校受験の時は相当口うるさく言われたのでその分喜びも大きい。そして俺はゲームを起動する。そして日課のガチャを回す。この結果に一喜一憂する時間。これぞ至高、、、。
ここから彼の新しい日々が始まる。
初投稿です。読んでいただいた方、ありがとうございます。この後からはヒロインの厨二病ムーブを出すつもりなのでどうぞお付き合いください。
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