これから人生の岐路を迎えようとする二人のお話です。主人公の葛藤と願いから、彼を想う強さが伝わってきました。けれど、決して打ち明けずに心にしまい込む主人公の姿が印象に深く残ります。二人が岐路に付く様子や、会話のテンポも青春があって良いと感じました。寄り道に買い食いする場面では、主人公が温かい食べ物を渡したり、彼がいつも付き添ってくれる描写が特に素敵だと感じました。読んでいるこちらも温かい気持ちになりました。この話に続きがあるのならぜひ読んでみたいと思う作品です。