この作品は、天使と悪魔というよく知られた設定を使いながら、重くなりすぎず、軽快なコメディとして読ませてくれるところが魅力の作品だと思います。
文章も読みやすく、天使エージェントと堕天使教師という対立構図が分かりやすいため、序盤から自然に物語へ入っていけました。
特に印象的だったのは、天使であるルカが危険な堕天使を監視しているはずなのに、黒須サトルの婚活アプリでの空回りに振り回されていく場面です。終末や殲滅任務という物騒な言葉と、恋愛に不器用な教師の姿との落差が面白く、この作品らしい笑いになっていると感じました。
また、黒須が世界史教師として授業をする場面も印象的です。堕天使でありながら、生徒に分かりやすく歴史を語る姿から、単なるコメディキャラではない人物としての魅力も伝わってきました。
単なる天使と悪魔のドタバタではなく、ハルマゲドンという大きな題材を、学園や恋愛コメディの中にうまく混ぜている作品だと思います。
まだまだ序盤までしか拝読していませんが、これからも追いかけて行きたい作品の一つです。