一言で言うと、めちゃくちゃ怖いです。
ホラーでもよかったかもしれない。
ロリータラブホラー的な新しいジャンルが生まれるかもしれません。
ただの「靴を盗んだ子どもと教師の話」じゃなくて、読んでいくうちにじわじわと「何かおかしい」「境界が危うい」と感じさせられてしまう。そこがとんでもなく不気味。
ヒロイン(ですよね?)の言葉や行動は、子どもらしい無邪気さと大人を試すような残酷さが混ざっています。そのアンバランスさが絶妙です。
そして主人公(男性)も、教師という立場でありながら、理性が少しずつ崩れていく様子がリアルです。
息が詰まりそうになります。
一つ一つは、良いことにせよ、悪いことにせよ、学校ではよくある日常的な場面なのに、背筋が冷たくなる。
そんな心理的な怖さが、この作品の魅力だと思います。
怖い。本当に。これからどうなってしまうのだろう。どうか道を踏み外さないで、と祈ってしまいたくなりますが、多分外れるんだろうな。
U24作品です