第13話 大!反省会!!
「朝だトゲェ!起きるトゲェエ!」
けたたましい音が鳴っている。
「いだッ…だから刺して起こすなってば!」
私は飛び起きる。そうだ、昨日魔少連支部の休憩室で寝たんだ。辺りを見回すと隣で黄間さんが寝ていた。沙羅の姿はない。
「昨日は全体的にシリアス過ぎたトゲ!真鈴ちゃんには似合わない雰囲気トゲよ!」
「…私はなんだと思われてんのよ」
「…振り回されてる人?トゲね」
振り回してる自覚はあったのかよ。
「それで、沙羅が見当たらないけど」
「あの後普通に起きたから簡単な事情聴取の後両親に連絡して迎えに来てもらったトゲ。魔物に襲われて気絶、怪我はなしって事になってるトゲ」
なんか寝てる間にえらい話が進んでる。
「えー、なんでその時教えてくれなかったの?」
「爆睡してて起きなかったトゲ」
「すいませんでした」
自分の起きなさを舐めていた
「まあ昨日はトゥナーと真鈴ちゃんが圧倒的に消耗とダメージが大きかったトゲから無理もないトゲ」
アーちんはなけなしのフォローを入れる
「あ、真鈴ちゃん起きた?」
休憩室のドアから事務員さんがひょこっと顔を覗かせる。
「今日ちょっと頼みたい事があるんだけど、ごめんなさいね平日なのに」
「学校にはうまいこと連絡を入れて病欠してるトゲ」
「まあ今日多分終日学祭準備とかだから大丈夫ですよ」
「で、頼み事ってのはね。黄間さんの取り調べなんだけど、ホラ私だとどうしても昨日みたいに威圧しちゃうから貴方に頼みたくて…」
「了解です…けど、何聞けば良いんです?」
「そうね、怪人連についての情報はとりあえず聞き出して欲しいわね」
「議事録はやっとくトゲ。」
それだけ言って事務員さんは仕事に戻っていった。
黄間さんはまだ起きない。
「…よし!今のうちに反省会するトゲよ!」
「嘘だろ」
「まずは人質解放とマジカルビーム撃った時のあり得ない捨て身戦法についてだトゲ。君は回復あるからって自己犠牲し過ぎトゲよ」
「はい反論!捨て身戦法やる事になったのは人質取られたからで、で人質取られたのはアーちんが認識阻害魔法を過信し過ぎたからじゃない?」
「それは!…そうトゲね…ごめんトゲ」
想像より素直に謝られて少し調子が狂う。
「それでもトゲ!こちとら人手のない街なんだトゲから君に倒れられると困るトゲ!学祭終わったら捨て身以外の戦い方を探すトゲよ!」
「はい…ごもっとも」
「…まあでも、戦闘の優先順位の付け方は魔法少女として悪くなかったトゲよ。」
「アーちん…デレた?」
「ハァ!?馬ッ鹿お前デレてねートゲし!__
__って言って欲しかったトゲか?」
「なんだこいつ」
数秒沈黙が流れる
「…黄間さん起きないね」
「君より手強いトゲ」
「軽く小突いたら起きるんじゃない?」
「よし、やるトゲか」
アーちんは懐からいつものモーニングスターを…
「おい待て待て馬鹿やめろ!ストップ!黄間さん死ぬから!私がやるから!」
「冗談トゲよ。トゲトゲトゲw」
一回アーちんは無視して黄間さんに声をかける
「黄間さーん、
「
ゴッ
黄間さんが飛び起きて私の顔に額がぶつかった。
「ッ〜〜痛っった…」
「あっごめんッス。ここ何処…ってかなんで手錠ッスか?」
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つづく
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