とある事情で他人のふりをしてサマーキャンプへ参加するカイル。そこで出会うのは、こちらもとある事情で人と言葉を交わすことに臆病になったラズベリヤ。
ふたりの仲は果たしてサマーキャンプという短い間で終わってしまうのか…?
ライトなBLものなので、BL好き、普段はBLを読まない、どちらの読者様にもおすすめできる作品です。
1万字という短い物語の中に、サマーキャンプで思い出と絆を深めていく二人の様子が美しく綴られています。
作者様は特に心理描写が繊細で、そこにひと夏の眩しい情景が絡み合って、登場人物たちに一層感情移入できます。
ラズはカイルに懐いてたくさんのことを話してくれるけれど、カイルの名前も知らず他人の名前を呼ぶというところに切なさを感じます…。
カイルは身分を偽ったまま彼とお別れしてしまうのか…ふたりの特別な夏をぜひ体験してみてください!