いつか夢見たコートに舞う
飛翔 光
第1話 入学
小学6年生、私は出会った。高く飛んでそのオレンジ色のコートに舞う姿。大きなあこがれを抱いた。あんなふうに動いてみたいと思った。
あの時出会っていなかったら、また別の道を歩んでいたかもしれない。でも、私は後悔はしていない。あの時、これに出会えてよかったと胸を張って言おう。
桜の花びらが舞う頃、中学1年生になった私「
「わあっ!すごいっすごい!」
「ちょっと翔華ちゃん!」
騒ぐ私を止めてくれるのは、友達の
「ご、ごめんって」
「いいってことよ」
「そうはいってもさぁ〜」
「もうっうるさいよ?」
どちらからともなく吹き出した。
『あははははは!』
こうやって笑いあってきた仲だ。
「ま、まあ?楽しみなのは私もだし、別に否定はしないけどね!?」
どうやら楽しみだったのは私だけじゃなかったようだ。
「ふぅーん?」
ちょっとだけ、弱みを握れた気分である。
「悪寒がするんだけど」
茜は察しがいい。すぐにバレたようだ。
そんなこんなで、私の中学校生活は幕を上げた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます