書籍化を目指している人は、今がチャンスかも

ウツロ

第1話 一年が勝負

 最近AIについて書かれた創作論をよく見かけるようになってきた。

 それだけ多くの方が、AIを身近に感じ始めたのだと思う。

 カクヨムなどの小説投稿サイトにおいて、最初AI作品はあまり受け入れられていなかった。

 AIと明記しただけで読んでもらえない。そんな印象があった。


 だが、最近カクヨムを見ても、ランキングにAI作品を見かけるようになってきた。

 中にはAI執筆だと公表している作品もチラホラ。

 わたし個人としては、公表していないだけでその何倍もAI作品はあると思っている。まあ、証明なんてできないけど。


 で、AI作品が増えるとこれまで読まれていない作者はますます読まれなくなる。

 AIの更新速度には勝てないからね。自分で書いている人は、より目立たなくなるのは当然の結果。

 さらにやる気を失うのではないかなと思う。


 出版社の今後の動きだが、わたしはAI作品を出版するようになると予想する。

 そうしないと出版業界はもたないかなと。

 とくにWEB投稿サイトは書籍化をチラつかせないと成り立たない構造なので、嫌々ながらも受け入れると思う。


 AIを規制すりゃいいじゃん、なんて考える人もいるだろうが、AI執筆かどうかは本人にしか分からない。

 規制したところでウソを言われたらどうしようもない。

 そもそも、なにをもってAI作品かの線引きが難しい。(内容を指示してAIに書かせる。AIが書いた作品の校正を人間がやった場合など)


 仮にガイドラインを決めたところで、それを書き手に徹底させることはムリだと思う。

 都合のいい解釈をする人は一定数いる。特にこの手のサブカルチャーには多い。

 結局、モラルのない人が得をするだけで、マジメにやればやるほど損するサイトの構造になっている。


 ただ、現状、AI作品を出版するにはリスクがある。

 著作権やパブリシティ権、違反した場合の責任の所在に問題があるからだ。(本来なら作者に責任を負わすが、AIならそうはいかない。出版社がまるまる責任を負う可能性が高くなる)


 しばらくは出版社も慎重な姿勢をとるだろう。

 だからこそ書籍化の際には、ひと目でAIではないと思われる作品を選ぶのではないか。(2025年11月現在)


 これまで選ばれなかった個性が強すぎる作品、AIが普及する前に書かれた作品、そのあたりにチャンスがめぐってくるかもしれないですね。

 ――知らんけど。

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